この記事のポイント

・アニメは主役も脇役もランク制度が適用される

・ナレーションは実力次第で高収入を目指せる

・イベントやSNSなどを活用したマルチスキルが重要になる

声優という仕事に憧れながらも、「本当に食べていけるのだろうか」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、声優の年収相場や収入源、仕組みについて解説します。

声優の年収

声優の年収

ここでは、声優の年収相場を解説します。

【年齢別】声優の年収相場

30代以降は、継続的にキャリアを積んだ声優が出演本数を増やし、ナレーションやゲームなど複数のジャンルにまたがって収入を得られるようになる傾向があります。

年齢区分平均年収
20〜24歳345.0万円
25〜29歳402.6万円
30〜34歳473.8万円
35〜39歳688.6万円
40〜44歳698.1万円
45〜49歳722.6万円
50〜54歳703.4万円
55〜59歳677.0万円

【経験年数別】声優の年収相場

以下の表は経験年数別の年収目安をまとめたものです。

経験年数平均年収
0年330.9万円
1〜4年355.4万円
5〜9年412.3万円
10〜14年451.5万円
15年以上610.8万円

【ジャンル別】声優の収入相場

【ジャンル別】声優の収入相場

ここでは、ジャンル別に声優の収入相場を解説します。

アニメ

アニメの出演料は、後ほど解説するランク制度に基づいて決まります。30分の作品1本あたりの出演料は最低1万5千円から最高4万5千円が基本相場です。セリフの多さや役の重要度に関係なく、声優のランクによって金額が一律に決まる点がアニメ出演料の大きな特徴です。

ランカーになったばかりの声優(出演料1万5千円/本)が30分アニメに1クール(12話)全話出演した場合、基本の出演料は18万円です。さらにDVD化・配信化が決まれば、転用料が発生し、最終的な収入は2倍前後になるケースもあります。主役でも脇役でも金額が変わらないため、出演話数を増やすことが収入アップの手段となります。

ゲーム

ゲームの報酬はセリフのワード数(文字数)に応じて決まる仕組みが一般的です。相場は新人で1ワードあたり約30円前後、ベテランで約200円前後とされています。

主役や主要キャラクターはセリフ数が多いため、収入に大きな差が出ます。例えば、2,000ワード分のセリフを担当した場合、新人なら約6万円、ベテランなら約40万円です。スマートフォンゲームの普及やフルボイス化の進展で、ゲームの収録案件は増加傾向にあります。アニメより単価が高く、1人収録で比較的時間が短い点も特徴です。

ナレーション

ナレーションはランク制が適用されず、案件ごとに単価が決まります。企業のプロモーション映像や番組ナレーションで1本あたり5千〜20万円、CMナレーションは数十万〜100万円を超えるケースもあります。単価の幅が最も広く、実力と実績次第で高収入を得やすいジャンルです。

一方で、継続的に仕事を得るには実績と人脈の積み上げが必要です。新人のうちから積極的にオーディションへ挑戦することが、ナレーション分野での収入につながる近道となります。

声優の年収が決まる仕組み

声優の年収が決まる仕組み

ここでは、声優の年収が決まる仕組みを解説します。

固定制

固定制とは、月単位や期間単位であらかじめ決められた報酬が支払われる仕組みです。長寿アニメのレギュラーキャラクターや特定コンテンツへの専属契約などで適用されます。毎月一定の収入が保証されるため、生活の見通しが立てやすいのがメリットです。

ただし案件数は限られており、新人のうちに獲得することは難しい傾向にあります。長期にわたって信頼を積み重ねた中堅〜ベテランに多い契約形態と考えておきましょう。

歩合制

歩合制とは、仕事の件数・出演話数・セリフ数に応じて報酬が変動する仕組みです。声優の収入の大部分はこの歩合制が基本であり、「仕事がなければ収入はゼロ」という個人事業主としての現実がそのまま反映されます。

注意が必要なのは、出演料の「額面」と「実際の手取り」の差です。事務所に所属している場合、出演料から事務所マージンとして一般的に20〜40%が差し引かれます。声優は個人事業主として確定申告が必要であり、所得税や社会保険料も自己負担です。

ランク制度

ランク制度とは、日本俳優連合が定めた声優の報酬基準です。主にアニメ・吹き替え作品の出演料に適用されます。キャリアに応じてジュニアランク、ランカー、ノーランクの3段階に分類されます。

デビューから3年間はジュニアランクで、作品1本あたりの出演料は1万5千円です。3年経過するとランカーに移行し、1万5千〜4万5千円の範囲で出演料が設定されます。さらにキャリアを積んでノーランクになると、出演料は作品ごとの個別交渉となります。

重要なのはセリフの量や役の重要度に関わらず、同じランクなら出演料は一律という点です。主役でも脇役でも金額は同じになります。だからこそ出演本数を増やし、早期にランクを上げることが重要です。

声優が年収を上げる方法

ここでは、声優が年収を上げる方法を解説します。

主役・主要キャラクターの出演数を増やす

収入を増やす直接的な方法は、出演本数と出演話数を増やすことです。ランク制が適用されるアニメでは、毎話登場する主役・レギュラーキャラクターを演じることが収入を積み上げるうえで効率的です。

主役級の仕事を獲得するには高い演技力とオーディションを勝ち抜く実力が必要ですが、その分収入への影響も直接的です。

ナレーションやゲームにも挑戦する

アニメ出演料だけに依存することは、収入の不安定さに直結します。ゲームはワード数制で単価が高く、ナレーションのCM案件は1本で数十万〜100万円を超えるケースもあります。

アニメ以外のジャンルへの挑戦が、収入の総量を大きく引き上げます。

歌・ダンス・SNSなどマルチスキルを磨く

近年は声の仕事にとどまらず、アーティストやタレントとしてマルチに活躍する声優が増えています。歌・ダンス・MCスキルを持つ声優はライブイベントへの出演機会が広がり、テレビ番組への出演にもつながります。

テレビ出演の報酬は深夜番組で3万〜15万円、ゴールデンタイム帯で10万〜100万円が目安とされています。

SNSやYouTubeを活用したファンとの接点づくりも、現代の声優にとって重要なスキルです。フォロワー数の増加は仕事の依頼につながるだけでなく、ファンクラブやオンラインサロンを通じた直接的な収入源にもなります。

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーが選ばれる理由

ここでは、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーが選ばれる理由をご紹介します。

現役プロ講師からの指導が受けられる

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーの講師は100%が現役のクリエイター・声優です。かつてプロだった人ではなく、今まさに現場で稼いでいる声優が指導します。演技の技術だけでなく、「どんな声優が仕事を獲得しているか」「現場で何が求められているか」という生きた知識を直接学べる環境です。

収入の仕組みや業界の現実を理解したうえでキャリアを積むには、現場感覚を持つ講師からの指導が欠かせません。稼げる声優になるための準備を在学中から始められることが、本アカデミーの強みのひとつです。

業界ネットワークを生かした就職サポートが充実している

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーは、アニメ・マンガ・ゲームなど多彩なコンテンツの制作・流通・発信を手がけるKADOKAWAグループの専門校です。コンテンツを作る側・届ける側に近い立場として、産学協同によるデビュー・就職サポートの仕組みが整っています。

運営母体のバンタンは1965年創立。長年にわたり積み重ねてきた業界ネットワークと実績が、学生のデビューを後押しします。東京・大阪・名古屋・仙台の4拠点展開で、地方在住の方でも通いやすい環境が整っています。

声優の年収に関するよくある質問

最後に、よくある質問にお答えします。

声優はデビュー後、どのくらいで生活できるようになりますか?

個人差が大きいため一概には言えませんが、声優収入だけで生活を成立させるまでには、一般的に3〜5年以上かかるケースが多いとされています。デビュー直後は副業・アルバイトを並行しながら声優活動を続けることがほとんどです。出演本数の増加と仕事のジャンルの拡大が、収入安定につながります。

声優の収入から事務所への手数料はどのくらい引かれますか?

事務所へのマージンは一般的に出演料の20〜40%が相場とされています。声優は個人事業主として確定申告が必要であり、所得税や社会保険料も自己負担です。これらを差し引くと実際の手取りは額面の50〜60%程度でしょう。

アニメ以外で声優が収入を得る方法にはどんなものがありますか?

主な収入源として、ゲームのキャラクターボイス・ナレーション・ライブイベントへの出演・タレントとしてのテレビ出演・SNSやファンクラブを通じた収入などがあります。これらを複数組み合わせて、収入を安定させるケースが現代の声優には増えています。

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