小説家の年収はいくら?印税や収入の仕組みを解説
「小説家になりたい」という夢があっても、本当にそれだけで生活できるのだろうかと不安に思う人は多いはずです。
この記事では、夢を夢で終わらせないために、小説家の年収や印税を解説します。
小説家の平均年収
ここでは、小説家の年収相場を見ていきましょう。
デビュー初期・若手(1年目)
年収相場は、数十万~200万円前後でしょう。デビュー1年目の新人は、新人賞の賞金と初版印税が主な収入源となります。
特に10代〜20代前半の若手は、学生や会社員を本業とする兼業作家が多く、執筆に充てられる時間が限られるため、年収数十万〜100万円前後にとどまる大半が現実です。この一本だけで食べていくにはまだ遠い時期といえますが、収入を上げる方法はありますので、後ほどご紹介します。
中堅層(3~5年目)
年収相場は、数十万~600万円前後でしょう。変化を迎えるのが、キャリア3〜5年目の中堅層です。ここはシリーズ作品が継続するか、打ち切りになるかの分岐点にあたります。
打ち切りが続けば一気に数十万円まで下落するリスクもある一方、固定ファンが定着して人気が出れば年収600万円前後に落ち着く人が増えてきます。
ベテラン・ヒット作家(10年目以上)
年収相場は、500万円~1000万円前後でしょう。10年目以上のベテランになると、過去の作品が電子書籍などで売れ続けるようになります。これにより、執筆活動をセーブしても一定の印税が入り、年収500万〜1000万円以上の安定した地盤を築きやすくなります。
さらに50代以降のヒット作家ともなれば、映像化などのメディアミックスによるライセンス収入も加わり、年収が数千万円から億を超えるケースも存在します。
小説家の収入の仕組み
ここでは、小説家の収入の仕組みについて解説します。
収入の内訳
小説家の主な収入源は、印税と原稿料の2つです。なかでも最も大きな割合を占めるのが印税です。
印税は基本的に「本の定価 × 発行部数(または実売部数) × 印税率」で算出されます。紙の書籍では売上に関わらず印刷した発行部数に対して支払われるケースが多く、まとまった原資になります。
一方の原稿料は、文芸誌やWebメディアへの寄稿に対する対価です。一般的に、原稿用紙1枚(400文字)あたり数千円〜数万円の単価で計算されます。ただし単発の労働報酬であるため、連載を多く抱えない限り大きな年収にはなりにくい特徴を持ちます。
近年はこれらに加え、電子書籍のダウンロード数に応じた実売ベースの印税も重要な内訳です。
印税率の違い
出版形態によって印税率や収入の性質は異なります。大きな違いは紙と電子の構造差にあります。
伝統的な紙の単行本は印税率10%が業界標準です。実績のない新人は8%前後からスタートするケースもあります。文庫本も8〜10%程度ですが、定価が安いため1冊あたりの実入りは下がります。
近年主流の電子書籍は、印刷や流通コストがないため15〜30%と高い印税率が設定される傾向にあります。個人でのセルフパブリッシングなら最大50%以上も可能です。ただし電子書籍は実売部数印税の契約が多く、売れた分しか支払われません。知名度が低いうちは初期収入が不安定になるデメリットもあります。
小説家で年収1000万円を超える方法
紙の初版部数が減少している現代でも、年収1000万円を超える作家は存在しています。ここでは、年収1000万円を超える方法を解説します。
電子コミック市場を狙う
年収1000万円を突破する最大の方法は、巨大な電子漫画市場へのコミカライズ(漫画化)展開です。小説単体での売上に固執しない姿勢が求められます。
現在、電子コミックの市場規模は小説市場を上回っています。自分の小説が漫画化され、漫画アプリや電子ストアで配信されると、読者の母数は跳ね上がります。
コミカライズの際、小説家に入るのは原作使用料です。印税率は1〜3%前後と小説単体(10%)より低い傾向にありますが、漫画市場は動く金額が大きく、電子ストアでバズを起こすと原作印税が小説の印税を追い抜く逆転現象が起こります。
小説単体では初版数千部で終わった作品でも、コミカライズの大ヒットにより年収1000万円を突破するケースは珍しくありません。
収入源をひとつに絞らない
年収1000万円を持続させるには、収入のポケットを複数に分散させることが欠かせません。一本足打法の専業作家は現代のリスクといえます。
プロデビュー後すぐに専業化するのは、打ち切りリスクを考えるとハイリスクです。本業(会社員や公務員)の安定収入を維持しながら執筆する、兼業作家のスタイルが安全でしょう。
また、物語の構築スキルを活かし、ゲームのシナリオライター、アニメの脚本、音声作品の台本制作など周辺業界へ横展開します。複数の財布を掛け合わせることで、リスクを抑えて年収1000万円を達成するケースもあります。
ただし、急激な収入増の翌年には高額な住民税や個人事業税が押し寄せます。冷静なビジネス視点を持つことこそ、稼ぎ続けるプロの条件です。
KADOKAWAマンガアカデミーの強み
ここでは、KADOKAWAマンガアカデミーが選ばれる理由を解説します。
在学中にデビューチャンスがある
KADOKAWAグループ直営という環境が、在学中からのデビューを可能にします。
一般的な学校とは異なり、カクヨムや電撃文庫、スニーカー文庫などの大手レーベルの編集者から直接フィードバックを受ける機会があります。さらに、執筆段階からコミカライズやメディアミックスを見据えた指導が現役プロ講師から受けられます。
今の市場で求められるスキルを学びながら、最短距離でデビューとメディア化のチャンスを掴めるのが最大のメリットです。
就職サポートが充実している
本アカデミーでは、創作スキルを生かせる業界への就職をバックアップします。
小説家にとどまらず、ゲーム会社のシナリオライターやアニメ制作会社など、物語を扱う企業への就職サポートが充実しています。これは、収入源をひとつに絞らないことにもつながります。
小説家になりたいが将来の金銭面が不安という方に、本アカデミーは選ばれています。
小説家の年収や収入に関するよくある質問
最後に、よくある質問にお答えします。
ライトノベルの単行本印税と、コミカライズの原作使用料ではどちらが儲かりますか?
電子コミックでヒットした場合、原作使用料(1〜3%前後)の方がラノベの印税(10%)を超えるケースが発生しています。
理由は漫画市場の大きな規模にあります。小説単体では初版数千部の作品でも、漫画アプリでバズを起こせば数百万ダウンロードに達するため、結果として莫大な原作印税が手元に入ります。
会社員を続けながら兼業作家として活動することは可能ですか?
十分に可能です。むしろ現在は兼業作家も増えている傾向にあります。会社員、公務員、主婦、学生など、本業の収入を確保しながら、夜間や休日に執筆してヒット作を生み出している作家はたくさんいます。
専業作家に切り替える(会社を辞める)タイミングの目安はありますか?
シリーズが3巻以上継続したときや、本業の年収を複数年連続で超えたときが安全圏の目安です。
作家の収入は乱高下します。翌年の高額な税金リスクに備えるためにも、複数のレーベルから継続的な依頼があり、スケジュールが数年先まで埋まるまでは、会社員として兼業を続けるのがよいでしょう。