この記事のポイント

・声優の基本は発声・滑舌・呼吸法

・アニメとゲームの収録では求められることが異なる

・専門学校・専門校選びでは、個人フィードバックの多さを重視する

アニメやゲームの世界でキャラクターに命を吹き込む声優。華やかな表舞台を見て「自分も声の仕事で生きていきたい」と憧れを抱く人は少なくありません。

この記事では、声優になる方法、高校生や社会人が目指す方法を解説します。

声優になるルート

声優になるルート

ここでは、声優になるルートを解説します。

専門学校・専門校

専門学校や専門校は、発声・滑舌・演技などの基礎スキルをゼロから体系的に学べる場所です。多くの学校が週5日の全日制を採用しており、年間数百時間の練習量を確保できる点が最大のメリットです。

未経験者向けのカリキュラムが組まれているため、演劇の経験がない状態からでも一歩ずつプロレベルへと実力を引き上げられます。

一方で、知名度が高い大手校ほど1クラスの人数が多くなりやすく、実際にマイクの前で指導を受けられる時間が限られてしまうことには注意が必要です。

養成所

養成所は、声優プロダクションが次の所属タレントを育成するために直接運営している機関です。レッスンがそのまま事務所の所属審査に直結しているため、優秀と認められれば最短ルートでプロデビューできる点が最大の強みです。週1〜2日、1回数時間のレッスンが主流で学業や仕事との両立もしやすい環境です。

ただし、多くの養成所には入所オーディションがあり、完全未経験だと入所すら叶わないことも珍しくありません。さらにレッスン回数が少ない分、発声や滑舌の基礎は自主練習で身につけていることが大前提となります。

大学・短大

近年では4年制大学や短大の芸術学部・演劇学科などに、声優やナレーションを学べるコースが新設されるケースが増えています。演劇の本質や舞台表現を幅広く学びながら学歴を取得できる点が最大のメリットで、途中で進路変更したくなった際にも他業界への就職という選択肢を残せます。

ただし、アニメのアフレコやゲームの収録といった実践的な授業の割合は少なくなりがちです。声優事務所が直接来校する学内オーディションの開催頻度や、プロダクションとのパイプという点では専門の育成機関に一歩譲る傾向があります。

ルートメリットデメリット選択の目安
専門学校・専門校未経験から基礎を体系的に習得。週5日の全日制で多くの練習量大人数クラスでは埋もれるリスクゼロからじっくり実力をつけたい高校生や完全な未経験者
養成所運営元の事務所へ直接デビュー可能。週1〜2日のレッスンで費用削減入所オーディションの合格が必要。基礎がある前提でレッスンが進行実力に自信がある人や働きながら目指したい社会人
大学・短大演劇の専門知識と学歴を同時に取得。他業界への一般就職の選択肢を確保声優特有のアフレコ授業が少なめ。デビュー直結の機会が限定的学業やキャンパスライフを重視しながら目指したい人

高校生から声優になる方法

高校生という時期は、声帯や表現の吸収力が柔軟であり、プロの技術を早く自分のものにできるアドバンテージがあります。しかし、この年代が直面する壁は、進路決定の焦りと周囲の反対です。特に保護者から「厳しい世界で本当に食べていけるのか」と反対されて夢を諦めそうになるケースは少なくありません。

親を説得するためには、単なる憧れを語るだけでなく、学業と両立できる具体的なライフプランや、一般就職などの進路サポートが整っている信頼性の高い学校選びの基準を提案することが大切でしょう。

ネームバリューや華やかさだけで大手スクールを選ぶと、クラスの中で個性が埋もれそのまま卒業を迎えてしまうリスクがあります。完全未経験からスタートする高校生だからこそ、一人ひとりに丁寧なフィードバックが行き届く環境を見極め、マイク前での打席数をどれだけ確保できるかを最優先に考えることが重要になります。

社会人から声優になる方法

20代から30代といった社会人やフリーターから声優を目指す場合、最も大きな不安となるのが、年齢制限の壁と現在の仕事との両立です。声優事務所の新人オーディションには年齢制限が設けられていることも多く、10代のライバルと同じ土俵で勝負するのは簡単ではありません。

しかし、社会人には若い世代にはない大人の強みがあります。これまでの人生経験や仕事を通じて培ってきた語彙力、台本の背景を読み解く読解力、そしてビジネスマナーは、キャラクターの複雑な心情を表現する演技において差別化ポイントになります。

限られた時間の中でプロを目指す社会人にとって、平日夜間や週末を活用できる効率的なカリキュラム選びは必須条件です。大人数に紛れて声を出すだけの授業ではなく、現役のプロから自分だけの強みや課題を直接指摘してもらえる個別フィードバックが受けられる環境を選ぶことが重要になります。

声優に必要なスキル

ここでは、声優に必要なスキルを解説します。

発声

発声は、すべての表現の土台となる重要なスキルです。収録現場では繊細な音まで拾い上げるコンデンサーマイクが使用されるため、喉だけに負担をかけない正しい発声法をマスターする必要があります。

プロの発声が身につくと、小さなささやき声であっても芯が生まれ、収録機器を通じて聞き手の耳元へ心地よく届くようになります。

滑舌

滑舌は、セリフの一言ひとことを正確かつ明瞭に発音し、視聴者にストレスなく言葉を伝えるための技術です。どんなに感情が乗った演技でも、言葉が濁って聞き取れなければプロの仕事とはいえません。

特に現代のテンポが速いアニメのセリフや、ズレが許されないナレーションの現場では、高い滑舌のクオリティが求められます。

呼吸法

声優の声を支えているのが、腹式呼吸を中心とした正しい呼吸法です。お腹の筋肉や横隔膜をコントロールして息を吐き出すことで、声量や声質を自由自在に安定させられます。

長文のセリフを一気に喋りきったり、激しいバトルシーンで大声を出し続けたりしても、声がかすれたり喉を痛めたりしない喉を作ることができます。

演技法

現代の声優業界において、最も大切な要素が演技力です。姿の見えないキャラクターに対して、自分の声だけで喜び・怒り・哀しみ・楽しさといった無数の感情を吹き込まなければなりません。

表面的な声の作り込みに終始せず、そのキャラクターがなぜその言葉を発したのか、相手との距離感や場の空気感をリアルに表現するお芝居の本質が問われます。

台本読み

台本読み(読解力)は、渡された台本から演出意図やキャラクターの立ち位置を正確につかみ取るスキルです。セリフの文字面だけでなく、ト書きに隠された状況や物語の背景、キャラクター同士の人間関係を理解する必要があります。

音響監督から急な演出変更を指示された際にも、台本を深く読み解く力があれば臨機応変に対応して求められる以上の芝居を返せるようになります。

声優の仕事内容

ここでは、声優の仕事内容を解説します。

アニメ・ゲームのキャラクターボイス

多くの志望者が憧れる、声優の代表的な仕事です。アニメの現場では未完成の映像やタイムコードに合わせ、他のキャスト陣と一緒にセリフを吹き込みます。

一方、ゲーム収録では一人ひとりが個別にスタジオに入り、数千ワードに及ぶセリフを単独で収録するケースが多く、より高い集中力と自己完結できる表現力が求められます。

外画(海外映画・ドラマ)の吹き替え

海外の映画やドラマ、ドキュメンタリー番組の登場人物に日本語の声をあてる仕事です。すでに海外の俳優が演技を行っているため、元の芝居や呼吸・感情の起伏をリスペクトしながら日本語として違和感のない声を乗せます。

人間のリアルな表情の動きに合わせる必要があり、高い演技のリアリティと繊細なマイクテクニックが要求される職人的なジャンルです。

テレビ番組やCMのナレーション

バラエティ番組や報道番組の進行、企業のCMやWeb広告の背景で流れる解説の声を担当する仕事です。キャラクターを演じる芝居とは異なり、情報を正確に、聞き取りやすく、魅力的に伝えることが最優先されます。

業界内でも需要が高く、声優としての活動を経済的に支える重要な柱となるジャンルです。

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーで学ぶメリット

ここでは、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーで学ぶメリットをご紹介します。

学内で選抜オーディションを実施している

本アカデミーでは、大手声優プロダクションの新人開発担当者が直接来校し、生徒の演技を審査する学内選抜オーディションを定期的に実施しています。徹底した「少人数制・個人担当制」を採用しているため、クラス全員の個性が講師やスタッフにしっかりと把握されています。

オーディションの場でも自身の強みを最大限にアピールでき、審査員の目に直接とまりやすい環境が整っています。

デビュー&就職サポートが充実している

本アカデミーの最大の強みは、技術を教えるだけでなく在学中から卒業後までを見据えた個別カウンセリングと、一人ひとりに寄り添うデビュー&就職サポート体制にあります。

日々のレッスンでは、現役の音響監督やプロデューサーから最新の業界トレンドに合わせた高密度なフィードバックを直接受けられます。さらに、KADOKAWAグループならではのネットワークを活かし、在学中から実際の作品制作現場を経験できるインターンシップや出演のチャンスも豊富に用意されています。

声優のなり方に関するよくある質問

最後に、よくある質問にお答えします。

完全な未経験からでも、本当にプロの声優を目指せますか?

完全な未経験からでもプロを目指すことは十分に可能です。現在第一線で活躍している有名声優たちも、スタートした瞬間は全員が未経験者でした。重要なのは「今の時点で何ができるか」ではなく、スタートした日から正しい発声や滑舌・読解力・表現力をどれだけ学べる環境を選択できるかという点です。とはいえ、早くから実践を積むほうが有利なのは間違いありません。

1クラスの人数が多い大手スクールには、具体的にどんなリスクがありますか?

マイク前に立って声を出す時間が少ないというリスクです。90分のレッスンで30〜40人全員に一対一のフィードバックを行おうとすると、一人あたりに割ける時間はほんの数分程度になってしまいます。自分の悪い癖や課題を見落とされたまま、貴重な時間と学費を浪費してしまう可能性が高くなります。

学業や現在の仕事と両立しながらでも、レッスンについていけますか?

レッスンスケジュールやカリキュラムの設計をしっかり見極めれば、十分に両立しながらついていくことが可能です。重要なのは通う時間の長さではなく、1回のレッスンの充実度にあります。平日夜間や週末など自分のライフスタイルに合わせた時間帯を活用でき、かつ個人担当スタッフによる手厚い進路相談体制が整っているスクールを選ぶことが重要です。

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