KADOKAWA マンガアカデミーでは、外部企業様と連携する「産学協同プロジェクト」を、多数実施しています。
在学中から、実践的なプロジェクトに参加することで、「クライアントワーク( 企業様からご依頼をいただくお仕事)の流れ」、「求められていることを汲み取る力」、そして学んだスキルで「提案する力」を総合的に身につけます。
今回、ツインエンジン様が、2025年に立ち上げる新漫画レーベルで、アニメ化を目指す漫画家さんを募集する新人賞を実施!

特別に、KADOKAWA マンガアカデミー校舎にて在校生( 以下、メンバーと表記します)向けに作品チェックの機会を設けてくださいました!

ツインエンジン様からは、社員様5人がご参加され、メンバー一人ひとりの作品に目を通しフィードバックを行います。

一人あたり約20分と、じっくり丁寧に目を通してくださいました!
学内チェック会の様子に密着します。

【1. 株式会社ツインエンジン様とは?】
株式会社ツインエンジン様は、アニメーション企画の立案、オリジナルIPの開発、宣伝戦略やビジネススキームの構築を行っています。
また、スタジオコロリドやジェノスタジオをはじめとした計17のスタジオがグループに所属しており、世界に向けたアニメビジネスの全工程を自社グループで担っています。
代表作に、TVアニメ(『地獄楽』、『どろろ』、『しかのこのこのここしたんたん』、『ペンギン・ハイウェイ』、『泣きたい私は猫をかぶる』、『劇場版モノノ怪 唐傘』など。
参加したメンバーの感想は……?
【1. 専門部3年制漫画イラスト専攻2年次・原晃弘さん】
「ギャグ漫画」16Pを見ていただいたという原さん。
「『背景描写が少ない』、『状況がわかりにくい』など、自分が予想していた改善点を伝えられました!」

――― 参加するのは、緊張しましたか?
原さん「そうですね。他のメンバーに比べて、自分は少し実力不足かな?という気もします。
話を考える段階から『CLIP STUDIO PAINT』で描くまで、1~2カ月ほどかかります。また、ある社員さんに 描くスピードは、作家さんの月収に直結します。
例えばですが、1Pあたり1万円だと仮定して、月に20P描けたら20万円です。人気作品なら、コミック化されてさらに印税が入ります。スピーディに描けることも強みになります!』というアドバイスをいただきました!
今後は、数ページ読んだだけで、“作者の個性”や、“表現したいメッセージ”が伝わるような作品作りをしたいと思います!」

【2. 高等部マンガ・イラスト専攻2年・山口愛恵さん】
「催しには、基本的に参加しています。ありがたい機会なので、作品を見てもらいアドバイスをいただけるのが嬉しいです。全部参考になります!」と話すのは、KADOKAWA マンガアカデミー高等部マンガ・イラスト専攻2年・山口愛恵さん。

1年次に、「バンタン文化祭2024」のメインビジュアルに作品が採用された実績があります!

「今回の参加では、たくさんのアドバイスをいただきました。
さまざまな編集者さんにうかがうと、指摘がかぶることもあります。そういう点は意識的に直していきたいです!
特に印象に残っているのは、『主人公の成長ゴールを決めておくといい。目標を持っていると、物語を展開しやすくなります』というポイントです!」

――― どんな作品ジャンルが好きですか?
「百合です。『まんがタイムきらら』(芳文社)が自分のルーツになっています!」
――― 現在の活動について教えてください。
「持ち込みはしています!ある漫画雑誌のウェブ編集部に持ち込み、現在、『ネーム』が、掲載会議にかけられています。一応、編集者さんが、ついてくださっています!2025年5月あたりに結果が出るということですが、まだわかりません。デビューできたらいいですね」
と照れ笑い。

【3.高等部マンガ・イラスト専攻2年・石丸いのりさん】
また、高等部マンガ・イラスト専攻2年・石丸いのりさんは「作品は『妖怪ファンタジー+バトル』です!貴重なアドバイスをいただけて嬉しいです!」
とコメント。


【4.高等部マンガ・イラスト専攻2年・角井杏朱さん】

「作品は30Pの予定で、すべて完成していないのですが……『コマ割り』、『アングル』、『セリフの目線誘導』だったり、『画面転換のときは背景を入れたほうがいいよ』など、メチャクチャ良いことが聞けました!」
――― 参加するのには勇気がいりますか?
「イベント系は、怖くて行けなかったです。参加しなくて後悔することもありました。今日は友だちと一緒だったので勇気が出ました」
――― 何が怖かったですか?
「以前、別の会社の編集者さんに、『全員同じ顔に見える、書き分けができてない』と高圧的に言われたことがあります。アドバイスなら取り込めるんですけど、絵の侮辱をされたこともあります。そういうことも乗り越えていきたい、気にしないようにしたい!と思い、イベントに参加しました。今日来てくださったツインエンジンの社員様は、何千倍も良い人です!説明がわかりやすいし、傷つけない言い方でアドバイスしてくださり、とても納得感がありました!」とニッコリ。
――― 他にどのようなアドバイスがありましたか?
「『基本のデッサン、特に人体を頑張って』と具体的にアドバイスをしてくださいました。
客観視できる手引きをしてくださり、ありがたいです」
――― スクールでこうした審査会があることについてどう思いますか?
「一人で、編集部さんに作品を持ち込むのはすごく度胸がいります。また、基本的には完成原稿じゃないと見てもらえません。なので、ネームの状態でも見ていただけるのはありがたいですし、校舎で実施されているので学生でも足を運びやすいと思います!」
【5. 株式会社ツインエンジン企画開発部・草野 淳様よりメッセージ】

株式会社ツインエンジン企画開発部・草野 淳様にインタビュー。
「16歳くらいで自分の作品を描き、人に見せるというのはとても勇気がいると思います。
今日は、こんなにたくさんの方が参加してくれて、ありがたいです。
新漫画レーベルでは、アニメ化を目指す漫画家さんを募集しますが、ヒットの可能性があれば嬉しいです。 『お客さんを楽しませよう』『読みやすい』こと、そして、何の話かがわかりやすいと良いと思います!
『 自分=自分の作品』ではなく、自分と作品を切り離せるといいですね。
そして、ときには小さく失敗することも大切です。皆さんの作品の良いところを見つけて、褒めたいと思います!」と、メッセージを送りました。

改めて、ツインエンジン様、貴重な機会を設けてくださり、ありがとうございます!

在学中に、プロフェッショナルから貴重なアドバイスをいただき、作品をブラッシュアップし、デビューの道が切り拓けるのも、KADOKAWA マンガアカデミーの特長です!