2024年5月5日(日)大人気声優の日笠陽子さんのスペシャルトークショーがTKPガーデンシティPREMIUM心斎橋で開催されました!
日笠陽子さんは
『シャーマンキング』の麻倉花・麻倉葉
『ウマ娘 プリティダービー』のオルフェーブル
『けいおん!』の秋山澪
『戦姫絶唱シンフォギア』のマリア・カデンツァヴナ・イヴといった
さまざまなアニメキャラを演じる声優、歌手として幅広く活躍されています。
世界中で日本のアニメの人気が高まる中、声優という職業はまさにキャラクターに命を吹き込む仕事です。「その声を演じるのが自分になるかもしれない! 」そんな夢と希望を持った学生たちにとって憧れの存在である日笠陽子さんが登場した際には大歓声が会場を包み込みました!
・声優を目指すことになったきっかけ
アニメ『セーラームーン』で中学生の月野ウサギちゃんを演じている三石琴乃さんが、『エヴァンゲリオン』では29歳の葛城ミサトさんを演じていて、その役幅の広さに面白さを感じて声優に興味を持ちました!
エンドロールなどで声優の名前をチェックするようになったのは高校生の頃で、その後養成所に通うようになりました。
養成所の1~2年目は発声練習や舞台演技の練習がメインだったので、ほとんどマイクワークの経験もないまま仕事をしながら学んでいくという場面が多かったのですが、現場でマイクの距離や顔の向きなどを学びながら、経験を積んでいきました。
・緊張しないためには?
自分を良く見せようとか、完璧を目指そうとする固定概念みたいなものがあると緊張してしまいますよね!失敗しても自分らしさを大切にして、未熟な自分も認めてあげると良いと思います。
嫌なことがあっても、「役者人生の中でいつか役立てるんだ!」という気持ちで現場に臨むようにしています。
声優になってから役立ったことといえば、三国志のゲームをやっておいて良かった!と思います。みなさんには無駄なことなんて何もない、という気持ちでポジティブに何でもトライしてみてほしいです!
・この役作りが難しかった、というものはありますか?
狂気的な役は難しいと感じることが多かったです。
戦闘狂のキャラクターの感情が当時の私にとっては共感できる部分が少なかったのですが、
長い年月を経て続編をやる際純粋に楽しむ気持ちで演じること、月日や年齢を重ねることで、スッと入り込めるようになることもあり、そこが声優という職業のおもしろさだと思います。
・学生のときにやっておいて良かったことは?
マンガが大好きな学生だったのですが、もっと本を読むことや、映画やドラマを観たりしておけば良かったと後悔しています。
マンガでは得られない視覚的に感じられるものがたくさんあったな、と感じています
・新人の頃現場で気をつけた方がいいことは?
声優として、というわけではないのですが人として挨拶は大事ですよね。人間力を高めることはすごく必要なことだと思います!
淘汰されていく世界でもあるので、辞めずに残っている先輩を見ると現場での佇まいや優しさ、心の温かさを感じることがすごく多いです。
役者としての実力はもちろんのこと、周囲の雰囲気を柔らかくしてくれる人はまた一緒に仕事したい、と感じてもらいやすいですよね。
普段行っているルーティーンはありますか?
発声練習とかということですよね?ちょっとダメな例かもしれませんが、実は発声しなくてもこの声が出てしまいます(笑)
幼少期に外でよく遊んで大きい声を出していたから声帯が鍛えられていたのかもしれないですね。
・憧れの声優さんの話を聞くことで得られた刺激
現役で活躍される日笠陽子さんの自然体でのトークショーは多くの参加者のみなさんに刺激を与えてくれたのではないでしょうか?
一人ひとりの質問に温かく対応してくれる日笠さんからは来場したみなさんに対して「この業界に恩返しをしていきたいと思っています。
人間力が一番大事、そしてそれをお芝居に乗せていくという訓練をここKADOKAWAアニメ・声優アカデミーで学んでいってほしいと思います。みなさんがこの業界でお仕事をされるときに私もまだいられるように頑張ります!」というポジティブで明るい言葉で締めくくられました。
トークショー終了後の学生たちからは「憧れるわぁ!」「すごかったね!」「楽しかった!」という声がたくさん聞かれ、楽しいゴールデンウィークの思い出になったのではないでしょうか。
日笠陽子さんありがとうございました。