3月30日、KADOKAWAアニメ・声優アカデミー大阪校のオープンキャンパスイベントに、声優の井澤詩織さんがゲスト出演しました!
井澤さんは、2027年にデビュー20周年を迎える人気声優。「チェンソーマン」ポチタ役、「パウ・パトロール」スカイ役、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」ソフィ・ブロネ役、「ウマ娘 シンデレラグレイ」ミニーザレディ役など、数々の作品で活躍しています。
ここでしか聞けない業界の裏話や声優という職業について、好きなことを仕事にする井澤さんの日々の過ごし方などをたっぷり語っていただきました!
「大阪に来るのは昨年末ぶりです。お仕事で来ることが多いのですが、万博にも行ってみたかったなぁ」と話す井澤さん。「今日は皆さんの少し先輩として、何か役立つお話ができればと思います」と挨拶しました。
「私、子どものときは緊張すると泣いちゃう子で、人前に出て話すなんて全然できなかったんですね」
と、序盤から意外なエピソードが飛び出します。
それでも、小学4年生から6年生まで入っていた演劇クラブで変わっていったそう。中学時代は美術部に所属し、アニメのディープな世界にはまったとのこと。高校時代に入った放送部で朗読やラジオドラマを経験し、声のみで表現する楽しさを実感。そこで声優という道を意識したそうです。
将来の夢が固まり声優の専門学校へ進んだ井澤さん。そこで心がけたことはというと……。
「一番大切にしていたのは休まないことですね!」
自宅から学校へは片道2時間。毎朝5時に起きていたそうですが、「自分がやりたいことを学ぶとなったら、不思議なパワーが沸いてきて。休もうと思ったこともなかったですね」
自身の声について、その個性や魅力をはっきり自覚したのもこの頃だったそうです。
人間以外のキャラクターの役柄を担当することも多いなど、役作りの難しさと楽しさを数多く経験してきた井澤さん。
「製作側が求めているキャラクター像と自分が描くイメージを一致させるのが難しいですね」と語ります。完全オリジナル作品のオーディションなど、事前情報が少ない中で演じるときも苦労するそうです。
得意な役柄は「年齢が低そうな子や、歯がギザギザしてる子」とのこと。
井澤さんは、声優のほかにも怪談作家デビューや写真集出版など、マルチに才能を発揮しています。「自分の好きなことをお仕事にさせてもらえるのはすごくラッキーだし、声優という肩書きが後押しとなって見せてくれる世界を経験できるのも喜び」と話します。関わった業界に対して失礼にならないよう、どこへ行っても看板を背負っているという感覚で臨んでいるそうです。
トークショーは参加した学生たちに向けた話題へ移ります。学生時代にしておいたほうがいいことはありますか?という問いに対して、
「声優は芸能人のように、どこへ行くにもマネージャーと一緒というわけではありません。アフレコ現場に一人で行くことも多いので、迷わないよう地図を見てスムーズに到着できるよう練習するといいですよ」とアドバイスしてくれました。
また、アルバイトが可能な環境であればぜひやってみたほうがいいとのこと。「今の声優界はタレント業としての需要が高いので、コミュニケーション能力があると喜ばれます。チャンスがあれば接客業を経験してみて」とのことでした。
参加した学生たちからも、喉のケア方法や役作りのコツなど、次々質問が飛びます。「手洗いうがいは本当に大事で、体調管理の基本」という回答や、「老人やアンドロイドなど、自分とかけ離れた役を演じる場合は身体の仕組みや姿勢を考えて真似てみるのがいい」など、プロならではの実践的な意見が返ってきていました。身振り手振りを交えてアドバイスをしてくれたのも印象的でした。
「失敗したときの対処法は?」という質問に対しては、「一番は、死ぬわけじゃないし!って思うことだよ!」と井澤さん。「私も失敗をしてきましたが、年齢を重ねてきた今では、同じような失敗をした人に声をかけてあげられるようになった。そうすることで、過去の自分自身の傷も癒やされる気がします」と語りました。失敗を貴重な経験談に切り替えるという、とても前向きなアイデアを教えていただきました!
井澤さんからのメッセージ:
「声優って夢の職業というか、私も最初は本当になれるのかなと思ったのですが、実際仕事にしている人がたくさんいます。絶対にそこに行くための道があって、その道をたどっていけばなれる職業だと思います。人生の大半は仕事をしていることになると思いますが、私は自分がなりたかった仕事に就いて、毎日すごく幸せに生活できています。ぜひ皆さん、目指しているものがあればそれに向かって具体的に目標を描き、頑張ってもらえると私も嬉しいです。皆さんの夢が現実になるのを私も願っています。」
井澤さん、素敵なお話をありがとうございました!皆さん、夢に向かってこれからも頑張ってくださいね。