トップメッセージ

KADOKAWAマンガアカデミー
名誉アカデミー長
井上 伸一郎
作家、実業家、プロデューサー
ZEN大学客員教授、コンテンツ産業史アーカイブ研究センター副所長
一般社団法人アニメツーリズム協会プロデューサー、一般社団法人日本ネットクリエイター協会顧問
入学生へのメッセージ
KADOKAWAアニメ・声優アカデミー、KADOKAWAマンガアカデミーに興味を持っていただき、ありがとうございます。
アニメやマンガなど日本初のコンテンツは、いま世界中で愛されています。
これからの成長産業として、政府からも期待されている業種です。
長かったコロナ禍、映像配信プラットフォームは急成長しました。中でも日本の映像コンテンツの魅力が世界から支持されました。特にアニメの成長は目覚ましいものがあります。
現在、日本のアニメ市場の売り上げの半分が海外市場になっています。
需要が高まれば、供給する側にも変化が訪れます。ここ数年、アニメの制作費はどんどん高騰しています。それに合わせて、アニメスタジオのスタッフも待遇改善が進んでいます。
アニメの作品数が増えるとともに、声優のニーズも多極化しています。アニメだけでなく、外画、海外の配信ドラマに歌唱、ラジオ、ステージと活躍の場が広がりました。
アニメがヒットすれば、原作のマンガもまたヒットします。
出版不況と言われますが、マンガを出版している出版社は各社業績が好調です。マンガにおいては、電子書籍の売り上げが紙の売り上げを上回り、市場は拡大しています。欧米では今更ながら紙のマンガ単行本が売り上げを伸ばすという現象も起こっています。
コンテンツ産業は、やる気があれば夢をかなえられる場所です。ほんの少し勇気を出してみませんか。私たちと一緒に夢を実現させましょう。

株式会社KADOKAWA
取締役 代表執行役社長 CEO
夏野 剛
株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO
学校法人角川ドワンゴ学園理事
早稲田大学政治経済学部卒、東京ガス入社。ペンシルバニア大学経営大学院(ウォートンスクール)卒。ベンチャー企業副社長を経て、NTTドコモへ。「i モード」「おサイフケータイ」などの多くのサービスを立ち上げ、ドコモ執行役員を務めた。現在は近畿大学の特別招聘教授、情報学研究所長のほか、株式会社KADOKAWA取締役 代表執行役社長 CEO、株式会社ドワンゴ代表取締役社長、そして、トランスコスモス、グリー、USEN-NEXTHOLDINGS、日本オラクルの社外取締役を兼任。このほか経済産業省の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー、内閣府クールジャパン官民連携プラットフォーム共同会長なども務める。
入学生へのメッセージ
1945年に出版社として始まったKADOKAWAは、映像、アニメ、ゲーム、デジタルコンテンツと、時代に即した成長及び拡大を続け、現在は多彩なIP(インテレクチュアル・プロパティ=知的財産)を創出しています。IPを継続的に作り出し、より多くの方に届け続けるには新たな才能を発掘し育てることが何より大切で、KADOKAWAの教育事業は会社の発展並びに業界の発展につながる重要な事業の一つです。バンタンは、KADOKAWAと同じように時代に即した成長と拡大を続けており、社会に近い教育方針を目指しています。最前線で活躍する現役のクリエイター講師から、属しているメンバー(生徒)にノウハウを伝承し、卒業後、学生時代に実社会で培ったスキルを存分に発揮する。そういったサイクルを成立させています。教育機関ながら社会を発展させる一つのコミュニティと言え、キャリアを豊かにする仲間やネットワークをつくることができます。これからは自分の得意なモノは何かを知っている若者が求められます。また、自分の「好き」を持つ若者はとても強いです。そういった若者がバンタンで培った能力を発揮し、日本社会の発展に寄与し続けることに期待しています。

KADOKAWAマンガアカデミー
教育顧問
青柳 昌行
株式会社KADOKAWA執行役
Chief Publishing Officer
1990年
城西大学卒業後、株式会社アスキーへ入社。パーソナルコンピューター情報誌にて雑誌編集者として従事。
2000年
株式会社エンターブレインの設立に伴って転籍。コミック、ライトノベル、一般書事業を担当。
2015年
株式会社KADOKAWAのコミック&キャラクター局局長として、KADOKAWAのコミック部門を統括。
2020年
執行役員Chief Publishing Officerとして、KADOKAWAの出版事業を担当し、コミックのみならず、出版事業全般を管掌。
入学生へのメッセージ
映画には…役者、カメラマン、照明、大道具小道具、脚本家などなど、いろいろな役割を行なうプロフェッショナルな人たちがいて、その方々の仕事を監督がまとめ上げることで作品が完成します。一方、コミック作家はこれらの仕事をすべて自分ひとりの考えで行ない、作品を完成させなければなりません。キャラクターの魅せ方、カット割りの構図、背景や小物の効果的な配置、ストーリー展開、これらを総合的に描く力がコミック作家には必要とされます。コミックは個人で発信できる究極のエンターテイメントといってもいいかもしれません。そのコミック市場ですが、年々大きくなっています。それは日本だけではなく、世界においても、スマートフォン、タブレットの普及により、手軽にいつでもコミックを楽しめることで読者が増えているのです。アメリカの調査機関の試算では2022年に129億ドルと推定される世界のコミック市場の売上が、2028年には195億ドルに拡大するとされています。世界がおもしろいマンガを求めているのです。そして、私ども出版社も常に新しい才能を求めています。一緒に世界の人々を楽しませる作品作りをしてみませんか?究極のエンターメントにチャレンジする方を私たちは待っています。