「Animelo Summer Live(アニサマ)」統括プロデューサー・“齋藤P”こと齋藤光二氏による講演会を実施!

授業/特別講師/講演会
東京校
アニメ学部

KADOKAWAアニメ・声優アカデミーでは、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルから実践的な指導が受けられます。
今回は、昨年に引き続き在校生向けに開催された、同じKADOKAWAグループのドワンゴと文化放送が主催する世界最大のアニメライブイベント「Animelo Summer Live」(通称アニサマ)の統括プロデューサーである齋藤様による特別授業の様子をお届けします。
大規模なライブイベントの制作の裏側や、プロデュースで大切にされていることを伺いました。

「『アニサマ』では、毎年テーマを設けています。2005年の初開催は『-THE BRIDGE-』でスタートし、20周年となる2025年のテーマは『ThanXX!』です。テーマには、音楽的トレンドや、時代の空気感を取り入れています」とのお話から始まり、冒頭には「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!” 」テーマソング「ONENESS」(作詞・作曲:奥井雅美/編曲:鈴木Daichi秀行)も、特別に流れました!

1. アニサマ誕生と20年の軌跡

2005年に14組のアーティストでスタートした「Animelo Summer Live(アニサマ)」。当時は、代々木第一体育館で一度きりの開催予定でしたが、ファンの熱意と共に規模を拡大し、いまや毎年数万人を動員する日本最大級のアニソンフェスへと成長しました。

齋藤プロデューサー「コロナ禍では、延期や人数制限を余儀なくされましたが、続けていくことで『アニサマ』の灯を絶やさないことが大切だと思いました。2025年は、さいたまスーパーアリーナで8月29日から31日まで開催します。現時点で、土日のチケットはほぼ完売状態です。会場にいる皆さんの中で、アニサマに行ったことがある人はいますか?」と問いかけると……

「2024年に行かせていただきました。TRUEさんのステージが印象に残っています!」、

「2023年に、遠藤正明さんの『ご唱和ください 我の名を!』がすごく盛り上がっていて、ライブならではの熱を感じました。一度聞いただけで2番も歌えるようになり、表現者として憧れます!」といった声があがりました。

齋藤プロデューサー「『LIVE』には生きるという意味があります。アーティストが1秒1秒どう戦っているかを見てほしいです!YouTubeにアニサマの公式チャンネルがあるので是非ライブ映像を見てください」

2. “王道”と予想を裏切る“ヤバいコラボ”で心をつかむ

齋藤プロデューサー「20周年のアニサマは、いつも以上に趣向を凝らしています。みんなが期待することを提供するのは当然ですが、『これ何?』という予想しないものも提供しなければなりません。王道に加えて、“ヤバいコラボ”もあるので、ぜひ楽しみにしていてください!因みにAve Mujicaがワチャワチャしているのはアニサマだけです。今年はあえて初年度の楽曲を再演するなど、20周年ならではの演出も準備しています。
また、アニサマは対バン形式です。セットリストだけで語る人がいますが、どういうコラボをしたかなど、アニサマでしか見られない景色に注目してほしいです!」

2025年8月31日出演のアーティストは、アイドルマスターSideM、蒼井翔太、ALI PROJECT、石田燿子、内田真礼、栗林みな実、鈴木このみ、SPYAIR、茅原実里、fhána、Poppin'Party、水樹奈々、米倉千尋、LiSA(and more…!)と、豪華なラインアップです。

3. アニサマは、アニソンという豊かな文化を布教する場

齋藤プロデューサー「単にアーティスト同士がコラボするだけでは『歌ってみた』なんです。アニサマはフェスでありつつ、単なるフェスではありません。今は、ファンの財布の紐もキツくなり、推し活、オタ活の予算も限られています。その中で、“DD(誰でも大好き)”という構成にはしづらいです。演出のポイントは『ユニバーサルでありマニアック』。知る人ぞ知るマニアックだけでは、文脈を知らない人が疎外感を感じてしまいます。だからこそ、ユニバーサルであることも大切です。
アニソンは、マニアックな商材かもしれませんが、J-POPにも韓流にも負けたくない。スゴイ才能がひしめきあっていますし、音楽という点において優劣はありません。 “布教する”という意味でも、アニサマがちゃんと機能して、世界中にファンの裾野を広げたいと思っています!」

4. 業界を志望するメンバーへ。どうしたら、アニサマに出演できるのか?

齋藤プロデューサー「『アニサマ』にどうしたら出られるのか?とよく聞かれます。主に4つの要素があると思っています。
まずは、①作品や楽曲が現象になること。②パフォーマンスに説得力があること。そして③ストーリーやハートの熱さ。例えば、遠山奈央さんであれば、アカペラに挑戦し、バックダンサーとしてコラボに参加しました。そして、④動員力も大事です。単独ライブだけでなく、アニサマにもファンが足を運んでくれる、“ロイヤリティ”の高いファンがいるアーティストはオファーされやすいです。また、アニサマでは豊かなカルチャーを感じられるように、ジャンルが偏ることなく、挑戦しているアーティストたちのショーケースであれと思っています。声優やアーティストの夢を叶える場であることを大事にしています。推しがめちゃくちゃ笑顔だったら嬉しいじゃないですか?アーティストの笑顔を引き出せたら勝ちなんです」

5. 「アニサマ」最終日に、多数のメンバーが参加予定!能動的に見て!

齋藤プロデューサー「芸能・声優の世界を目指すなら、日々研鑽を積むことはもちろんですが、良い音楽、良い作品と出会って、力を発揮することが大切です!また、エンタメ業界を志す人は、第一線で活躍している人のパフォーマンスをぜひ貪欲に吸収してください。
さらに、『アニサマ』には約3,000人のスタッフが関わっています。スタッフたちが頑張っているからこそ、フロントに立つ人が輝きます。単にお客さんとしてではなく、能動的に楽しんで、吸収していってください!」とエールを送りました。

トップクリエイターから直接指導を受けられるのも、KADOKAWAアニメ・声優アカデミーで学ぶ価値のひとつです!
アニメ業界に興味のある方は、この機会に是非無料のスクールパンフレットを取り寄せて詳細をチェックしてください!

【齋藤光二氏PROFILE】

“齋藤P”の愛称で知られる、「Animelo Summer Live(アニサマ)」統括プロデューサー。総合演出も務める。
Favorites:家族とミュージック、可愛いもの、実況。
X: @SaitoPPP

シェアする