KADOKAWA アニメ・声優アカデミーは、少人数制クラスで、プロ講師が直接指導します!
今回は声優・櫻井皓基講師による初回・導入授業をレポートします!
【PROFILE】
LEOPARDSTEEL 所属。主な出演作品に、『As・ Dusk・ Falls』ヴィンス役、『Cyberpunk2077』、『SAMURAI・SPIRITS』橘右京役などがあります。
【1. クラスメイトを知ろう!自己紹介タイム】
櫻井講師「20人のクラスなので、ひとり2分以内を目安に話してください!」
古川さん「陰キャながら、めちゃくちゃ頑張って話します!演技は未経験です。無職だったんですが『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』を観て、メチャクチャ刺さりました。カラオケも好きです。
今日、この後カラオケ行きましょう!」
南さん「保育園のときに、子役養成所に通っていたことがあります。趣味はアニメを観ること、お散歩が好きで、アウトドアな方です。『あんさんぶるスターズ!!』をメインにオタクをしています!入学を機に TikTok を始めました」
と、演技経験、好きな作品や音楽について紹介!自己紹介中、メモを取るメンバーもいました。
櫻井講師「役者を始めて、10年ちょっとになります。僕も会社員をしていました。面白そうだなと思い、エキストラ事務所に登録していた時期があります。深夜のレストランを貸切って、出演したこともあります!学生のときは、バンタンゲームアカデミーに通っていました。僕が通っていた当時は、声優科はなかったです。ゲーム制作のプログラミングを学んでいました。
ゲーム会社に就職して、3〜4年後に転職しました。
その会社には、毎日違う声優さんが来て『受付』として働いていました。飲んでいるときに、『声優さんっていいなぁ。芝居とか出たかったんですよね』と言うと、『今がいちばん若いから始めたら?』と言われ、声優養成所に通うことに。週1クラスを2個掛け持ちし、現在に至ります。僕自身は、役者としての目線もありますが、ゲーム制作をしたり、音響監督をしたりしているので、色んな目線から業界のお話をできると思います!」
【2. 声優になるためにはどうしたらいい?】
櫻井講師「さて、皆さんに質問です。声優になるためには?どうしたらいいと思いますか」
メンバー「養成所などに通いオーディションに受かり、オーディションに挑んだりする!」
櫻井講師「とっても簡単です。名刺に“声優”と書いて配ってください!あなたも、名実ともに声優です。フリーランスで声優をやっている人は、自分でマネージャーとしてスケジュール管理もしています。事務所に所属するメリットは、事務所がお仕事を持ってきてくれます。では声優とマネージャーの関係は?」
メンバー「マネージャーさんが声優をサポートしてくれる?」
櫻井講師「言い方が直接的かもしれませんが……商品と、営業さんです。声優さんは声や芝居やイベントに出るパフォーマンスが商品です。マネージャーさんが、アニメ会社などに営業をかけてくれます。音響監督さんの目に留まり、呼んでくれるケースもあるかもしれません。
フリーランスだと売場もないし、営業さんもいないので、色々な人に会って名刺を渡し続けないといけません。事務所に所属するかどうかは、営業さんが、『声優(商品)を売りたい』と思ってもらえるかどうかです」
【3. 声優の条件とは?】
続いての質問は「声優の条件とは?」
事務所に所属したら、プロ?
声のお仕事をしたら、プロ?
お金をもらって、お仕事をしたらプロ?
生活ができたら、プロ?
メンバーからは
「生活ができたら、プロなんじゃないかなと思います!」、「これらをすべて勝ち取ったとしても、ゴールではないと思います。役者としては終わりがないと思います」
と、さまざまな意見があがりました!
櫻井講師「あなたが声優さんにお仕事を頼む立場で、考えてほしいです。クライアントさんが満足するまでが、僕らの仕事です。基本的にはクライアントさんが OK というまでは帰れません。でも、ちょっと待って。今年1本だけお仕事をやりました、それ以外仕事ありません。果たして、それは声優でしょうか?声のお仕事が好きでも、無償ではやっていけませんよね」
と、答えを導き出せるように問いかけていきます。
【4.声優のお仕事とは?】
具体的に、声優のお仕事にはどのようなものがあるでしょうか?
「吹き替え」「アニメのアフレコ」「ナレーション」「ラジオ」「舞台」「配信番組」「イベント」
櫻井講師「ゲームのお仕事もあるし、オーディオブックも増えています。これらを表現できるスペシャリストです!皆さんはスタートラインに立ちました。では、声優になるために必要なことってなんでしょう?」
「基礎的技術」「コミュニケーション能力」「個性」「声が出ること」「継続力」「諦めない心」「メンタル」と、様々な意見が出ます!
櫻井講師「どれも大切ですね!僕自身の1本目のお仕事は、自分の会社からいただいた、ゲームの現場でした。ブースに一人、ヘッドフォンをつけて録音します。音響監督は、非常に高圧的な人で今でも覚えています。1年後、同じ音響監督から同じ現場に呼ばれましたが、15分巻いて終わらせました。諦めない心は大事です!」
とアドバイス。
【5.声優になるために必要なことは?】
① 演技力
② 声の表現力
③ コミュニケーション力
④ マイクワーク(マイクとの距離、角度、位置、声の出し方、演者さんとの交代など、
総合的なテクニック)
【6.クラス受講の心得!】
・基礎を大切にする
・恥ずかしがらない
・仲間を大切にする
・失敗を恐れず挑戦する
櫻井講師「僕らの仕事は自分の気持ちを出していく仕事です。怒ったり泣いたり、それを現場でマイクが立っている状態で出さなきゃいけないんです。現場に出たら大きく表現しなくてはいけないので、リミッターを外せるようにしてください。
みんなライバルなんですが、アニメのライバルってすごい良くないですか?ライバルなんですが、同じ業界を目指す仲間です。
仲間と芝居のこと、色んなことを話せるようになってほしいです。あとは、『失敗を恐れず挑戦』してください。例えば、僕が授業で『良かった』と講評したら、なんとなく満足してしまいますよね。でも、表現はもっともっと良くなります!前に出てください。アクセルを踏んでください。やりすぎていたら、『やり過ぎている』と言います」とメッセージ。
「最後に、休まず続けることがすごく大事です。体調管理も大切です。臆さない。失敗していいです。質問していいです。自分をさらけ出してください。僕も怒りませんし、批判はしません。思い切り自分を出してくれた方がこちらもやりやすいです!」
最後に、アニメ制作に関わる会社・役割を勉強。「製作委員会(出版社、レコード会社、広告代理店など複数社で構成される)」「アニメ制作会社」「原作出版社」「音楽制作会社」「放送局・配信会社」などが関わっていること、
さらに、アニメの制作工程として「企画(半年〜1年)」→「プリプロダクション(数カ月)」
→「プロダクション(本制作)」→「ポストプロダクション」の流れで行われることなどを学びました。
自己紹介、声優に必要なスキルから、アニメ制作工程まで、盛りだくさんの導入授業!
メンバーは、声優としての輝かしい第一歩を踏み出しました。
これからの授業を通して、メンバーがどのように成長していくのかスタッフ一同、楽しみにています!