お天気キャスターとしても活躍!フリーアナウンサー・タレント 沖田愛加さんを招いてお仕事体験イベント

授業/特別講師/講演会
東京校
アニメ学部
声優学部

まもなく新入生を迎えるシーズンとなるKADOKAWAアニメ・声優アカデミーでは、音声表現の世界への進路を考える中高生のための体験イベント「お仕事体験オープンキャンパス」を開催しました!

「めざましどようび」お天気キャスターも務めたフリーアナウンサー、タレントとしても活動され、SNSでも注目を集める「沖田愛加」さん(セント・フォース所属)を講師に迎え、発声、ナレーションの基礎からはじまり、天気予報にチャレンジ!
さらに、沖田さんならではのSNSをつかったセルフブランディングについても聞けたトークコーナーもと参加したみなさんには学びの多かった当日の様子をレポート♪

■沖田愛加さんの経歴

沖田愛加さんは明治大学在学中に”Meiji Girls Collection”でグランプリを獲得したことがきっかけとなり、大学4年生から「めざましどようび」のお天気キャスターに。他の道へ進もうかとも悩んだのち、現在の事務所であるセント・フォースに所属して8年が経つそうです。

現在はMCの仕事で地方にロケに行くことも多く、インスタグラムでも情報を発信しており、30万人を超えるフォロワーを抱え、洋服のプロデュースやモデルのお仕事までされています。

「私も昔、就職で悩んでいたときに、事務所の先輩にいろいろ相談して、アドバイスをもらったりして...。今日は短い時間のなかで、誰かの夢や目標のきっかけになれれば良いなと思います。」

■「あめんぼの歌」で発声練習

まずは「あめんぼの歌(五十音)」での発声練習からスタート!

沖田さんからは「口をしっかり動かして、ひらがなの発音をはっきりと発声することや、落ち着いてゆっくりと丁寧に読み、徐々にスピードを上げていきましょう」とアドバイスをいただきました。

“あめんぼ あかいな あいうえお”
“うきもに こえびも およいでる”
“かきのき くりのき かきくけこ”

会場にいる参加者のみなさん、ご見学の保護者の方も含めた全員で発声練習を行い、教室がはちきれんばかりの声に!

「おおー、すごいです! 完璧ですね!!」
と喉を温めたあとは天気予報のアナウンス練習へ。

■天気予報のアナウンス練習へ

ここからは、台風情報と積雪情報、2本のニュース原稿を使っての練習となります。まずは最初にポイントを伝授してくださいました。

「天気予報で大切なことは情報を正確に伝えること。視聴者の方には災害に気を付けてほしいので、台風がいつ近づくという情報を間違えてはいけません。数字や地名は明確に、ゆっくり読むようにしてください」と沖田さん。

そして予報では、「原稿に記された天気の変化を明確に表現することが大事」と続けます。

まずは沖田さんが先に読んで、お手本を見せてくれました!はっきりとした声質だけでなく、声のトーンや気持ちまで工夫されていることが感じ取れます。
「原稿を読むときの間のあけ方は、意味を考えながら読むようにすると、より伝わります」とアドバイス。

そして原稿がおでかけ情報や、楽しい話題へと移り変わるときには、声のトーンを変えて読みます。

沖田さんはもちろん、在校生のメンバーも参加者たちのサポートにあたり、一人ずつ声をかけていきます。

■練習のあとは、実際にチャレンジ!

練習後には、参加者のみなさんが実際にチャレンジ!

沖田さんからは、「緊張しなくて良いので、読みたいように読んでください」とリラックスできるように声をかけてくれて、原稿を読んだあとには一人ひとりにコメントをいただきました!

声のトーンは幅を持たせて

それぞれ原稿を読むなかで最も繰り返されていたアドバイスは、声のトーンについて。

「読み始めるとき、入りを高くすることはすごく大事。最初にワントーン高く入ると、幅を持たせることができ、あとから下げやすくなります」

とある参加者に対しては、こんなコメントも。
「口が縦に開いており、とても聞き取りやすいです。今は丁寧に読もうとして聞き取りやすいですが、もう少し伝えることを意識して読むと良いです」といったアドバイスをいただいていました。

一人ひとりが読むたびに、その都度コメントをいただいたので、最後の方が読む頃には、すべてのアドバイスが取り入れられて、レベルアップしていました!

■応用編・お天気キャスターの原稿へ!

そして応用編として、もうひとつの原稿はニュースというよりも、よりカジュアルなお天気キャスターの原稿です。

視聴者に親しみやすい話し方や、イントネーションや抑揚を意識することなどが学びのポイントとなります。

その後は各自で練習し、一人ひとりが発表していきます。
とある参加者へは「しっかりと語尾が落ち、しゃくらずにきれいに読めていいですね」というコメントも。「しゃくる」とは、意図せずに、ある音が持ち上がってしまうことです。

「伝えることにフォーカスしていて、素敵でした」
「声は良いのでもう少し自信を持って、読んでみてほしいです!」

そして最後には「短い時間のなかで、みなさんがクオリティを上げて読んでくれてすごく感動しました。私は初めの頃は原稿を読むのが下手でしたが、『読みたい』という思いがあれば、上達するものだと思っています。みなさんは声質も良いし、ポテンシャルも、読む力もあるので素晴らしい逸材が集まったレッスンだったな、と感じました」と総評いただきました。

■SNSでの発信について

そして最後にはSNS発信へのアドバイスもありました。

「最近、SNSはすごく大事で、オーディションのとき、今はフォロワーの数まで書くようになりました。SNSが自己PRの一つとなっており、発信する内容についても面接で聞かれます」とのことです。

発信のポイントとしては、「何かを掛け算することが大切。『私×ファッション』『私×親しみやすさ』などをかけ合わせるようにすると認知されやすい」と話します。

また、参加者たちの声を拾いながら「自分✕セリフを読む」という形で、アニメの声真似をしてみても面白いと思いますし、ジョークを入れて読んでみても良いのでは、とも。

沖田さん自身、SNSをやって良かったことは、「仕事の場が増えた」「お仕事を依頼してくれるクライアントさんが増えた」などだそうです。

「参加してくださってありがとうございました。みなさんが素直で、うまくなりたい、頑張りたいという気持ちが伝わってきて、あっという間に時間が過ぎてびっくりしています。」

「素直さが大事で、努力して実際に試してみる、という繰り返しだと思います。先輩の意見を聞いたり、人を見ながら吸収したりして、トライしてほしいと思います。」と締めくくりました。

沖田愛加さん、ありがとうございました!

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