こんにちは!
KADOKAWAアニメ・声優アカデミーです。
アニメや声優、イラストやマンガ・ノベルなどに興味がある学生の進路選びに向けて、業界やスクールに関することがたくさん知ることができる!
ゴールデンウィークセミナーが開催されました!
ご登壇いただいたのは、声優の石川界人さんです。
【石川さん出演の話題アニメ作品】
「ハイキュー!!」影山飛雄 役
「僕のヒーローアカデミア」飯田天哉 役
「わたしの幸せな結婚」久堂清霞 役
「盾の勇者の成り上がり」岩谷尚文 役
「青春ブタ野郎シリーズ」梓川咲太 役
期待と緊張でざわめく会場の中、石川さんが登壇すると、より一層の熱気と大きな拍手が湧き上がりました!
トークは、司会者からの質問に答える形で進行し、
時折ユーモアも交えながら参加者の目線にあわせてお話くださいました。
石川さんが声優を目指したきっかけを教えてください。
僕は、演劇から声優の道に進みました。幼稚園でクリスマス演劇をしたことがきっかけで、子どもの頃から演劇が好きでした。
そして高校時代、演劇部に入り演劇を本格的に始めました。アニメも好きだったので、高校1年生のときに養成所に思い立って入所しました。
進路を決めるときは、好きなものじゃないと続きませんから。
とはいえ、進路を決めてからの行動が早いですね?
就活の市場調査のように、声優業界のことを調べるのが楽しかったんです。
すると、子役か20代後半の声優さんは多いが、未成年でデビューしている人は少ないと知りました。
“そこに需要があるうちにデビューしよう!”と思い、行動しました。
現場デビューするとき、どんなことに注意するべきでしょうか。
当たり前のことですが「人の話をよく聞く」ということです。これが出来るようで、出来ないんです。
それがよく見えるのが、ディレクション指導のときです。
リテイクされても「どんな演出を求められている」のか「出来なくて怒られている」のか、理解できていない。
まずは、ディレクターさんの話をよく聞き、内容を理解しましょう。これが一番です。
ここには、声優を目指す中高生の皆さんが集まっています。声優になるためには、学生時代には何をするべきでしょうか?
まず、「やりたいことをやること」と、「やるべきことをやること」は違います。
やりたいことをやるために、「何をするべきか」を探すのが、学生時代だと思います。
僕の場合、養成所時代に個別指導をしてもらいました。あと、本屋によく通いました。
本屋でボイトレの本をいくつも買い、それを全部実践しました。その2つは、自分には必要で、自分のためになると思ったからです。
とはいえ、その方法は、人それぞれだと思います。
本番で緊張しませんか?緊張したときは、どう対処していますか?
緊張しますね。
でも、緊張したときの力こそが、自分の本当の実力です。
どんな人でも、自分のキャパシティ以上のことがあれば緊張するものです。緊張する姿も自分だと受け入れたうえで、さらに努力することが大切です。
プロとして普段から大切にしていることは?
台本をただの役柄ではなく「人」として接することです。
その役を演じるのは、その役を生んだ人の意思を表現することです。
演じるのは僕しかいないから、僕のやりたいことを入れてしまうと、その役を殺してしまいます。
それには、台本をきちんと読み込むことも大切です。「こういうセリフがあるから、このセリフがある」と、セリフの意図も理解できます。
今日お集まりの皆さんに、激励のメッセージを
声優は技術職なので、技術を磨かないといけません。自分の実績が評価される世界です。
それでも、売れるには「運」も必要です。
中には、技術不足のままで声優が売れることもありますが、後悔するのは自分自身です。
まずは、スクールなどで技術を磨きながら、運を待ち、チャンスを確実にモノにする方が絶対にいいと思います。その技術を学べる場所があることは、貴重です。
「今日集まった学生さんは、本気で学ぼうとしているのを感じます。ですから、学びのある時間にしたいと思いました。今日の話が、少しでも参考になるものがあればうれしいです!」
と、にこやかにお話くださった石川さん。
学生からの質問に対しても、あたたかく寄り添ったアドバイスをいただき、本当にありがとうございました。
これから入学するみなさんも、石川さんの言葉も肝に銘じて、日々の稽古や勉強、実習に励んでいきましょう!